看護師は、数ある医療系の職種の中でもキャリアアップを図りやすく、スキルを磨きながら長期間にわたり働き続けることができます。
看護師の定年事情については、それぞれの医療機関や福祉施設などの経営方針や業績、在職中の医療従事者の人数などによって事情が異なるため、就職をする際に定年の規定についてきちんと把握することが大事です。
民間の総合病院や大学病院、公立病院などは、60歳や65歳を定年にしているところが多いようで、その後は希望者を対象に嘱託職員やパートとして働けるようになっているようです。
一方、地域に密着した診療所や訪問看護ステーションなどは、定年が決まっていないところが多く、体力に自信があれば、70歳以上でも働けるところもあります。また、各地域における看護師の定年事情について詳しく把握するには、求職活動中の看護師を対象とした無料の相談会やセミナーなどに足を運んだり、ベテランの看護師に直に相談をしたりすることが大切です。
なお、定年を気にせずに働きたい人は、高齢の看護師が活躍している医療機関の求人がたくさん掲載されている転職サイトを活用したり、管轄のハローワークに出向いたりする方法があります。その他、定年の有無にかかわらず、可能な限り同じ医療現場で勤務をしたい場合には、看護師をはじめとする医療従事者の離職率の低いところや、長期的なキャリア形成の仕組みが整っているところを職場に選ぶといいでしょう。